日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2020年度 第1回 資格更新研修会(2020年11月29日開催)の報告

日程 2020年11月29日(日)13:30~16:30
会場 Zoomウェビナーによるオンライン研修
テーマ 自閉症スペクトラム(ASD)児の子育てで大切なことって?
~「その子らしさ」を大切にする子育てのヒント~
講師
  • 綿貫愛子氏(臨床発達心理士会東京支部会員・NPO法人東京都自閉症協会役員)
  • 綿貫邦子氏(綿貫愛子氏ご母堂)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京支部にとって初めてのオンライン研修でした。今年度初めての資格更新研修会は、ASD(自閉症スペクトラム障害)者当事者の綿貫愛子氏と愛子氏ご母堂の綿貫邦子氏をお招きし、「子育て」をテーマにお話いただきました。

臨床発達心理士が活動するフィールドの保育・教育現場において、ASDをはじめとする発達障害の子どもたちへの適切な支援が課題となっています。ASD児を取り巻く家族、特に保護者に対しての支援も求められています。

綿貫愛子氏からは、自身の子ども時代から高校、大学までの学校生活を振り返りつつ、具体的なエピソードをもとにご講演いただきました。周りの大人(特にお母さま)から、どのようなかかわりをしてもらったか、そのかかわりがASD児・者のどういう特性に関係するのかを丁寧にお話していただきました。

後半は、綿貫愛子氏、愛子さんのお母様の綿貫邦子氏と「鼎談」というスタイルで、「その子らしさ」を大切にする子育てについて語りあっていただきました。邦子氏からは「何も特別なことはしていません(笑)。普通の子育てをしてきました。唯一、大切にしてきたのは、子どもを否定しない、拒まないこと。それが受け入れる、共感ということかもしれません。」とお話いただき、その話を受け、愛子氏からも「母は、(私と)誰かを比較する、ということがまったくなかった。それが、とてもありがたかった。」とコメントいただきました。

ASD児だけでなく、すべての子育てに通じるお話をしていただと思います。

初めてのオンライン研修ということで不備もあったと思いますが、参加者からも「当事者の方のお話は説得力がある」「明日から現場で生かしたい」と好評でした。