日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2021年度 第2回 資格更新研修会(2021年12月5日開催)の報告

日程 2021年12月5日(日)13:00~16:00
会場 Zoomウェビナーによるオンライン研修
テーマ 臨床発達心理士としての実践との向き合い方

森正樹 先生(埼玉県立大学)「臨床発達心理士としての実践発表」

浅田晃佑 先生(東洋大学)「臨床発達心理士とエビデンス」

今回の東京支部発達臨床研究ネットワーク主催の資格更新研修会も前年度同様、オンラインでの開催となりました。

今回の研修会では、臨床実践と向き合う上での「研究」をテーマに、お二人の先生にご講演頂きました。前半は、森正樹先生に、臨床発達心理士として、日々の臨床実践を「論文」という形に発表するための方法と倫理について、編集委員というお立場から具体例をもとにお話頂きました。後半は、浅田晃佑先生に、根拠を基づく実践やエビデンスレベルについて、自閉スペクトラム症児に関する最新の介入研究をご紹介頂きながらお話し頂きました。

参加者の方からは、「実践研究論文の投稿が身近に感じるようになった」「論文を書くことでこれまでの実践をより具体的に見つめ直す良い機会なのだと感じた。挑戦したい。」「日々の実践にエビデンスの視点を持つことを意識したいと改めて感じた。」と、好評でした。

本研修会の後に、全国大会の実践研究発表の場でご発表を考えていらっしゃる方やご自分の実践を研究としてまとめたいと考えている方を対象に、情報交換会を開催致しました。5人の方にご参加頂き、各自の研究テーマと進捗状況を共有し、倫理面など発表に向けて必要な手続きについて確認致しました。

今後も、東京支部発達臨床研究ネットワークは、会員のみなさまが実践を研究として発表するための方法や最新の研究に基づいた実践を学習する機会をみなさまとともに作り上げていきたいと思っています。