日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2024年度特別支援教育ネットワーク研修会(2025年2月16日開催)の報告

日程 2025年2月16日(日)13:30~16:45
会場 明星大学
参加人数 47名
テーマ 発達障害のある方が社会に出てから直面する問題と、それを回避するために必要な教育・支援~講演と演習(就労アセスメントツール「BWAP2」)~
講師

【講演】梅永雄二先生(早稲田大学 教育・総合科学学術院教授)

【演習】梅永雄二先生高橋幾先生(早稲田大学非常勤講師)

今回の研修会では、自閉症スペクトラム症を中心とする発達障害者のキャリア教育、社会参加、就労支援をベースに研究をされている梅永雄二先生と、髙橋幾先生を講師としてお迎えしました。

講演では、仕事を継続していくには、職業能力であるハードスキルだけではなく、「遅刻をせずに職場に行く」「適切な対人関係ができる」などのソフトスキルを身に付けていることが大切であるということ、そして、ソフトスキルは小さい時から身につけておくべき生活能力である「ライフスキル」の延長線上に位置する職業生活遂行スキルであるということを学びました。自閉スペクトラム症(ASD)の方は、実行機能上の問題や感覚異常の問題を抱えている場合もありこと、発達性協調運動障害(DCD)や境界知能の問題にも言及されていました。発達障害者は「生活障害者」という考え方のもと、生活上何が困っていて、どの様な支援が必要か整理して、学校在学中であれば、ライフスキルの中で芽生えを見出して、教えればできるスキルを個別の指導目標として教えていくことが大切であると、教えていただきました。梅永先生の「大人になって幸せになる」というお言葉がとても印象的で、対象の児童・生徒が、幸せな人生を歩んで行けるような指導・支援・助言等を心がけたい、との思いを強く再認識いたしました。

後半は、「ソフトスキル」と関連する質問項目が多くある、BWAP2の演習を行いました。アセスメントの講義の後、仕事を行っている方の動画を見て、採点を行いました。グループワークでは、各自の結果を共有して、結果がズレたところを検討し、結果のズレを検討することにより、支援を具体的に検討できると教えていただきました。短い時間でしたが、演習によって、アセスメントを体験することができ、有意義でした。

今回の研修会は、参加者の皆様の熱気があふれる有意義なものとなりました。