日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2025年度第1回資格更新研修会(2025年5月18日開催)の報告

日程 2025年5月18日(日)13:00~16:15
会場 Zoom ミーティングによるオンライン研修
テーマ 親子の長期集団追跡調査からわかる脳とこころの発達
講師

小池 進介

(東京大学 心の多様性と適応の連携研究機構・大学院総合文化研究科)

参加人数 170名

本研修会では東京大学の「こころの総合人間科学教育プログラム」等、学部横断型教育プログラムや、学外での東京ティーンコホートプロジェクトにも参画され、特に思春期のこころの発達をご専門としてご活躍されている小池進介先生にご講義頂きました。オンライン研修であったこともあり、支部以外にも全国各地から多くの方にご参加頂きました。

まず会の前半から後半最初にかけ、脳の構造や機能、こころの機能とその不調など発達の生物学的理解に関する内容について細かくご紹介頂きました。さらに、プロジェクトの研究手法や結果を踏まえ発達の時間軸に沿った支援のあり方についてご指南頂きました。

講義の途中では、講師から質問が投げかけられ、オンライン画面上で回答を選ぶ形式で双方向の意志疎通を図り、専門外でもわかりやすいよう多くの例を引いて教えて頂きました。また、参加者からは小児のMRI検査法、勉強方法、病院での検査、ドーパミン神経回路の発達変化、国内の自殺傾向等幅広い質問が寄せられ、それぞれ丁寧にご回答頂きました。

終了後、参加者から、難しい内容であったがそれらをわかりやすくお話頂いた、脳機能とその発達変化がわかり大変興味深かった、詳しく聞くことのなかったお話で学びが多かった、楽しく聞くことができた、支援や助言に生かしたい等、多くの感想が寄せられました。ご意見を今後の研修会へ活かしてまいります。最後に、本研修会で精神医学研究をご紹介頂き、参加者へ新たな視点を示して下さった講師へ改めて感謝を申し上げます。