日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2025年度第2回資格更新研修会(2026年2月14日-3月7日)の報告

日程

【ライブ配信】

2026年2月14日(土) 13:00〜16:10

【オンデマンド配信】

2026年2月21日(土)~ 3月7日(土)

会場 Zoomミーティングによるライブ配信及びオンデマンド配信
テーマ 自閉スペクトラム症の社会的コミュニケーション支援におけるSCERTSモデル~地域の保育・教育現場での活用に向けて~
講師

吉井 勘人(山梨大学大学院 総合研究部 教育学域教育学系 教授)

参加人数

ライブ配信:88名

オンデマンド配信:141名

今回の研修会は,自閉スペクトラム症児の社会的コミュニケーションの支援に実践と研究の両面から携わってこられた山梨大学大学院の吉井勘人先生にご講義いただきました。

研修会の前半では,SCERTSモデルの基本的な考え方や社会的コミュニケーション,情動調整,交流型支援の各領域における主要な要素,発達段階を詳しく解説していただきました。その後,SCERTSモデルにおけるアセスメントの手順や項目,吉井先生が特別支援学校の教員と協働でアセスメントを行った事例をご紹介いただきました。専門家間での協働的なアセスメントを通して,教員が子どもの行動を子どもの視点に立って理解し,指導行動が促進的スタイルへと変化した過程を実践事例から理解することができました。

研修会の後半では,情動調整領域の具体的な実践事例を中心に,現場での活用につながる示唆に富んだ内容をご紹介いただきました。SCERTSモデルにおける各段階や方略が段階的に完全に移行するというよりも,方略が増えて子どもが自己選択する姿が印象的でした。特別支援学校の事例のみならず,就学前施設での実践をSCERTSモデルから意味づけていただくことで,参加者の皆様も,社会的コミュニケーション,情動調整,交流型支援の領域の各要素から実践を振り返ることができたと思います。

今回はライブ配信とオンデマンド配信を併用した研修でしたが,SCERTSモデルの理論と実践を具体的な事例を通して理解することができ,非常に分かりやすかったという感想が寄せられました。特に,情動調整や共同注意といった社会的コミュニケーション支援の視点について理解が深まったことや,保育・教育現場での支援を振り返る機会になったという声が多く見られました。