日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2015年度 第2回 資格更新研修会(2015年11月23日)の報告

日程 2015年 11月23日(月祝)  9:30~16:30
会場 秋葉原UDXカンファレンス  南ウイング6F  研修室ABC
参加人数 181名
テーマ 虐待・不登校への支援
講師
  • 東 誠(独立行政法人 国立病院機構 東尾張病院 小児精神科医長  児童精神科医)
  • 東 敦子(のぞみ発達クリニック  所長)
  • 大谷 洋子(横浜市西部児相相談所一時保護係)

「虐待と不登校」をテーマにした資格研修会は、午前は、児童精神科医の東誠先生に「医療領域からみた発達障碍と不登校・虐待」について講演をして頂き、午後は、「発達支援領域における虐待と不登校」について、東敦子氏と大谷洋子氏に臨床実践を発表して頂いた。

東誠先生からは、発達障害が不登校のリスクファクターとして注目されており、実際、発達障害の子どもは、幼保から小学校へ、学校間の移行といった環境・文化の変化などで危機に陥りやすいものの、本人の能力と周囲からの適切な援助で能力が伸びる時期が必ずあるとのお話を頂いた。また、「第4の発達障害」と言われる虐待については、子どもに重篤な影響を及ぼし対応が困難である上、社会資源が乏しい状況が語られた。そのような中で虐待予防の対応として子どもにできることは、①部分的にでも安心を提供すること、②生活の基本を見直すこと、③体力、学力、コミュにケーション能力をあげること、④家族を孤立させないこと、以上の4つであるとのお話を頂いた。


午後からは、東敦子氏からは、不登校における画期的な地域の実践について、大谷洋子氏からは、臨床実践を具体的にそして詳細に発表して頂いた。

両氏からは、子どもに安全な居場所が提供されることが大切であり、そこでの有益な経験を通して、社会性を学習する力やレジリエンスが引き出されるというお話があった。後のグループディスカッションでは、それぞれの臨床現場での疑問や悩みが活発に議論された。