2018年度 第1回 資格更新研修会・ネットワーク研修会 (2018.05.27)の報告
開催日 | 2018年 5月27日 |
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会場 | AP浜松町 |
資格更新研修会
開催時間 | 10:00 ~ 11:30 |
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参加人数 | 199名 |
「家庭と支援者の連携を支援する」
(中田洋二郎 先生)
始めに、障害の支援には、保障的支援・予防的支援・促進的支援という3つの側面があるとのお話を頂きました。続いて、臨床発達心理士をはじめとする心理士の役割として、支持的に関わることと同時に、分析・評価的に発達や能力を捉えることを挙げられ、その二面性を意識しながら、保護者や支援者へ丁寧な説明をすることと、保護者や支援者と子どもの成長への期待を共有することの大切さをお話し頂きました。
さらに、事例をもとにしたワークでは、利用できる情報からどのように子どもの発達を見立てるか、見立てからプラスの要素とマイナスの要素両方が見受けられる場合、保護者にどのように伝えるべきか、また、保育士などの現場の支援者とどのように協働するかグループで話し合いました。
ワークの時間をしっかりと取っていただいた上で、そこに先生のコメントもいただき、事例を通して能動的に学ぶことができました。
ネットワーク研修会(分科会)
開催時間 | 13:00 ~ 16:00 |
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「ペアレント・トレーニングプログラムの実際」
(中田洋二郎 先生)
午後は、保護者支援としてのペアレントトレーニングを、中田先生から学びました。このプログラムの効果として、保護者による技法の実践を通して、保護者自身の自己効力感向上とグループダイナミックスによる自信回復があげられます。中田先生には、この点について具体的エピソードを交えて詳しくお話しを頂きました。
また今回は、保護者が必ず成功するターゲット行動の選び方やグループの凝集性の高め方について、グループに分かれて参加者同士体験し合いました。
参加者からは、「明日の実践にすぐに使いたい」「豊富な実践に裏打ちされたお話は大変勉強になった」と、好評でした。
「保護者および支援者のための実践的な子育て支援プログラムを学ぶ
~コミュニケーションに焦点をあてた大人と子どもの絆を深めるプログラム「CARE」の紹介~」
(福丸由佳 先生)
子育て・発達支援NW分科会では、CARE-JAPAN代表の福丸由佳先生より、「CAREプログラム」を日本に導入されるきっかけとなった思いから、「CAREプログラム」の内容についてご講義をいただきました。
また参加者は、子ども役・大人役のペアになって「子どもに使いたい3つのP」や「よい指示を出す」などのワークに積極的に参加しました。
「理解が深まる」「仲間を感じた」と大変好評でした。先生の人柄が伝わる温かい研修でした。
※CAREプログラムに関する情報は、CARE-JapanのHP →https://www.care-japan.org/ をご覧ください。
「教師のためのティーチャーズ・トレーニング -発達障害のある子への効果的な対応-」
(河内美恵 先生)
行動を3つに分ける、ほめる、無視する、指示するという4つのステップで発達障害の子どもへの接し方を変える「ティーチャーズ・トレーニング」について学びます。子どもの「困った行動」を減らし、クラス運営が楽になる手法について実践事例をまじえながら教えていただきました。
前半は、問題行動で見えているのは、氷山の一角であることや発達障害の子ども達をめぐる悪循環、「注目」の力に注目すること、などティーチャーズ・トレーニングを実践する上で忘れてはならないことを丁寧に解説いただきました。
参加者同士のロールプレイや発言も取り入れていただきながら、河内先生が学校現場等で実践されてきたことを随所にお話しくださり、参加者からは「明日からすぐに実践してみたい」「限られた時間ではあったが、ポイントをしぼった内容でとてもわかりやすかった」と、好評でした。