日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2016年度 第1回 資格更新・各ネットワーク研修会 (2016.05.29)の報告

開催日 2016年 5月29日
会場 AP浜松町

資格更新研修会

開催時間 9:30 ~ 12:30
参加人数 228名

「ディスレクシアの理解と支援 ~中核の問題を考え、支援につなげる~」というテーマで、原 恵子先生にお話いただきました。 前半は、言語コミュニケーションの発達という視点から、特に音韻の問題に焦点をあて、フロアーからの質問を交えながら、わかりやすくお話をいただきました。後半は、具体的な症例の中で、お子さんが抱える困難さをアセスメントにより明確にし、具体的な支援の方法についてお話をいただきました。大変丁寧にお話しいただき、これまで曖昧であったり、疑問に感じていたことをきちんと整理して理解するよい機会となりました。

発達臨床研究NW・子育て・発達支援NW 合同研修会

開催時間 14:00 ~ 15:30
参加人数 101名

発達臨床研究ネットワークと子育て・発達支援ネットワーク共催による研修会では、尾崎康子先生を講師にお話しいただきました。研修会では、尾崎先生が開発された、発達が気になる子どもの社会的コミュニケーションを促す子育て方法を学ぶペアレントプログラムをご紹介して頂きました。親御さんが、子どもの発達段階を知り、遊びを通して子どもの発達に合わせた関わりができるよう支援する方法のエッセンスを学ぶことができました。

特別支援教育NW研修会

開催時間 14:00 ~ 15:30
参加人数 63名

発達に課題がある子どもを受け入れられない保護者、子どもの課題に気付かない保護者への効果的なアプローチ方法や保護者の気持ちを理解し、子どもにとっての最適な環境の伝え方をロールプレイを通して学んだ。

ペアワークで自己紹介をした後、絵本「質問絵本」を使い、他者との考え方の「ちがい」に気づくワークに取り組んだ。その後、「保護者対応のポイント」「保護者の『気づきの』の状態」などを講義から学んだ。後半は、4~5人のグループで保護者対応演習を行った。

参加者からは「実際にロールプレイをすることで、具体的に考えられた」「保護者の気持ちをみんなで考えるというのは、なかなか現場ではじっくりできないので、よかった」「保護者の気持ちに寄り添いながら臨んでいきたいと思った」「保護者の視点で考えることができた」「関係つくりの大切さを感じた」「ワークはとてもよかった」など、好評であった。