日本臨床発達心理士会 東京・山梨支部
研修報告【レポート】

2018年度 第2回 資格更新研修会(2018年11月11日)の報告

日程 2018年11月11日(日)  9:30~16:30
会場 東京福祉大学 池袋キャンパス 9号館 901
参加人数 132名
テーマ 愛着障害の正しい理解と発達支援
講師
  • 近藤清美 先生(帝京大学文学部)
  • 大谷洋子 先生(横浜市西部児童相談所)
  • 藤岡孝雄 先生(東京都石神井学園)

午前の研修会では、愛着障害と発達障害の複雑な関係を理解するために、愛着の発達研究に長年取り組まれてこられた近藤清美先生に愛着の定義や研究知見についてご講義頂きました。Bowlbyが提唱する「愛着」は、「愛しく着く」こととしての単なる情緒的絆ではなく、危機的場面での安全基地、安心感の源であり、上下のある関係性であり、「アタッチメント」と言う言葉で理解することの大切を学びました。

午後は、貧困や虐待などの厳しい社会環境のなかで育った子どもたちの発達支援について、臨床の最前線で活躍されている先生方に、子どもの虐待の現状や臨床の場から見えてくる実態について、アタッチメントの問題に焦点をあてて事例を提供していただきました。フロアの方同士のディスカッションの中で、それぞれの事例のストレングスとリゾースを見出していただき、あわせて近藤先生からもご助言をいただきました。